内科

内科診療で心がけていること

診療では「重要なヒントを見逃さない」ことを心がけています。
誰でも体に不調を感じたとき、何が原因で、どこがどのように不調なのかを言葉にして伝えることが難しい場合が多くあります。そのため当院では話し方や仕草、姿勢などの患者さまの様子を注視し、症状や診察のヒントとなるものを見出します。もちろん、レントゲン検査や血液検査などからの結果からもヒントを見つけるよう心がけています。

当院で対応できる疾患

生活習慣病

糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)などを生活習慣病といいます。普段はほとんど症状が出ない一方で、長期間にわたり徐々に動脈の硬化を招くため、とても危険な病気であるといえます。そして脳卒中や心筋梗塞などを突然に起こす恐れもあるため、生命の危機に瀕したり重度の後遺症をもたらしたりすることも忘れてはなりません。正しい知識による診断と、早めの予防や治療が必要です。

糖尿病

糖尿病は、すい臓でつくり出されるホルモン「インスリン」の作用不足が原因で起こる疾患で、慢性的に血液中のブドウ糖が増加した状態(高血糖)になるものです。インスリンの作用不足には、すい臓のインスリンの分泌能力の低下と、インスリンに対する細胞の感受性の悪化の2つの原因があります。

高血圧症

人間が生きる上で必要な栄養は、食事として体内に取り込まれ、そして血液の成分になり全身に送り出されます。この血液を全身に送り出すポンプの役割を担う臓器が心臓です。心臓から血液を押し出す力が強くなるか、または血管が硬化して伸縮しないようになると、血圧が上昇します。このように基準値以上の高い血圧が続く状態を高血圧といいます。

 

測定血圧が140/90mmHg以上になると高血圧症と診断されます。高血圧症では食事療法、運動療法、降圧剤治療が適応されますが、この診断基準は日本高血圧学会が定めた「高血圧治療ガイドライン2009」(JSH2004)がスタンダードになっています。
高血圧症は自覚症状がほとんどないため、血圧を測定するまで分からないケースが多くあります。そのため血圧を測定しないまま放置すると、本人が気付かない間に血圧が非常に高くなっており、心筋梗塞や脳卒中になる恐れがあります。定期的に血圧検査を行うことが大切です。

風邪

風邪の原因の8割以上はウイルス感染ですが、一部に細菌が関与するといわれています。インフルエンザは症状や感染力が強いことや、二次感染が多いことから、風邪とは区別されています。
風邪にかかると、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、咳、発熱、頭痛、倦怠感などの症状がよく見られますが、通常は1週間以内に自然治癒します。しかしこれらの症状の中にはインフルエンザや肺炎が原因のものもあるので油断は禁物です。上記のような症状がある場合、一度診察されることをお勧めします。

インフルエンザ

インフルエンザの症状には高熱、寒気、呼吸器症状(咳・のどの痛み・鼻水)、関節痛、全身倦怠感などがよく見られます。迅速診断キットはA型とB型とを区別するだけなので、A型は季節性か新型かを区別することはできませんが、治療はどの型でも同じであるため、大きな問題にはなりません。
ただし発症24時間以内の場合、迅速検査で陰性になることもあります。そのため乳幼児や妊婦、基礎疾患を持った高齢者などには積極的に抗インフルエンザ薬による治療を行います。

肺炎

肺炎は健康な大人にも発症しますが、高齢者や基礎疾患を有する人が発症すると重症化することもある恐ろしい病気です。肺炎の原因となる菌は肺炎球菌が最も多く、ほかにもインフルエンザ菌、マイコプラズマ、クラミジアなどが挙げられます。抗生剤の効きにくい耐性菌が出現することや、肺炎球菌やレジオネラでは重症化することも多いため、注意が必要です。
肺炎の症状には発熱、咳、膿を含んだ痰、胸痛、呼吸困難などが見られます。重症度判定を行い、軽症の場合は外来治療、中等症は外来または入院、重症は入院して治療を行います。

花粉症

花粉症とは花粉が原因物質となるアレルギーで、アレルギー性結膜炎とアレルギー性鼻炎が主な症状です。スギ(2~4月)、ヒノキ(4~5月)、カモガヤ(6~8月)、ブタクサ(8~10月)などの花粉が原因として多いと考えられています。初期症状を軽減するためには、花粉が飛ぶ1~2週間前より抗アレルギー薬を内服する必要があるといわれており、外出時のマスク、メガネ、帰宅時の洗眼、うがいなどの対策を行うことにより、症状を緩和できます。

前立腺肥大症

前立腺は男性のみにある器官で、膀胱に隣接して尿道を囲みこむように存在する大きさ3~4cm程度の臓器です。尿の出にくさ、残尿感、夜間に1~2回ほどトイレに行くなどの症状がある方は前立腺肥大症の疑いがあります。腹部エコー検査では前立腺のおおよその大きさを測定することが可能です。血液検査でPSA(前立腺特異抗原)を測定し、高い数値であれば前立腺がんの疑いもあるため、専門の病院で詳しい検査を受けていただきます。

頭痛

頭痛には、くも膜下出血や髄膜炎、脳腫瘍などといった生命に関わる頭痛と、脳や体に異常が無いにも関わらず繰り返し起きる頭痛があります。後者の代表的なものに緊張性頭痛と片頭痛がありますが、特に片頭痛は日常生活に支障が出るほどの強い症状が出ることがあるため、適切な治療が必要です。また緊張性頭痛と片頭痛は頻度が高いことも知られており、特に緊張型頭痛は比較的女性に多い傾向があります。

片頭痛の特徴
  • 締めつけられるような頭痛
  • 肩こりと関連していることが多い
  • 痛みの強さは比較的軽い(寝込んでしまうほどではない)などがあります。
緊張型頭痛の特徴
  • 痛みが強く、日常生活に支障が出る(寝込んでしまうことがある)
  • 労作で痛みが増強する
  • 嘔気・嘔吐を伴うことが多い
  • 光や音に過敏である

これらの特徴はすべてに当てはまるわけではありません。

 

当院では、脳に異常がある頭痛(二次性頭痛)を診断し、異常が無い場合は頭痛の誘因を改善し、内服治療を行います。片頭痛には特効薬のトリプタンが効果的です。ただし、薬の乱用による薬剤誘発性頭痛を起こす場合もありますので、頭痛にお悩みの方はご相談ください。

貧血

貧血が起きると息切れ、動悸、疲労しやすいなどの症状が現れます。ビタミンや葉酸の欠乏、溶血などが原因の場合もありますが、もっとも頻度が高い原因とされているのが鉄分の不足です。これは特に女性に多く見られ、鉄剤による治療が必要です。
当院では、貧血の原因として重要な消化管出血の検索を行います。治療は鉄剤の内服を中心に行いますが、胃腸症状が強く内服が困難な場合は注射による治療も行います。

めまい

めまいには大きく分けて、天井や景色がぐるぐる回るように感じる回転性めまいと、立ちくらみやふらつきなどの非回転性のめまいの2種類があります。
回転性めまいの約8割は生命に危険のない良性発作性頭位めまい症と言われていますが、頭痛を伴うもの、難聴や耳鳴りを伴うものの中には小脳出血やクモ膜下出血、突発性難聴やメニエール病など、専門医の治療を必要とする疾患の場合もあります。
非回転性のめまいのうち、小中学生や若い人が朝礼中や出勤途中に気分が悪くなったり倒れたりするものの多くは生命の危険は少なく、経調節性失神といわれるものです。一方、中高年の方の非回転性のめまいには、椎骨脳底動脈の虚血に伴う脳幹循環不全により起きるものもあれば、脳梗塞の兆候である場合もあります。

骨粗鬆症

骨粗鬆症とは、骨の強度の低下により骨折しやすくなる病気で、高齢者に多く見られます。骨密度が若者の平均の7割以下に低下した場合に発症することが多く見られます。
しかし骨密度が若者平均の7~8割程度であるケースでも、過度のアルコール摂取がある場合や喫煙者、家族に大腿骨の骨折をした方がいれば、骨粗鬆症と診断してお薬の治療を開始することもあります。特に女性の方は閉経後にはエストロゲンという女性ホルモンが低下することにより骨粗鬆症になる割合が高く、また高齢になってからの骨折は寝たきり生活を余儀なくされることもあることから、早めの検査と治療を受ける必要があります。

当院で可能な検査

血管年齢検査、心電図検査、レントゲン検査、血液検査

疾患が見つかった場合の対処法

当院内で対処できる投薬や治療はもちろん、必要な場合にはより高度な検査が受診できる提携病院への予約を行います。

ご予約・ご相談はお気軽に

お身体の不調でお悩みでしたら、羽島市にある青山内科まで、まずはお気軽にお問い合わせください。

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